線で綴る 手仕事の旅 岩手県二戸・滴生舎 編

前々から気になっていた岩手県二戸にある滴生舎に伺うことになりました。
 
手仕事直売所では何度も出展されていて品物は見ていたのですが、漆を
採取するところから産地として運営しているという貴重な存在。
 
まずは、東京駅から盛岡の先、二戸へ向かいます。
 

 
着いたら、ちょどお昼時だったので、駅から工房に行く途中、せんべいメーカーが運営する
という食事処でそば定食をいただきました。
 


 
ちなみに毎回、ロケの食事には細長いものにご縁があるようで、ここでも御蕎麦。
裏テーマは、「麺をすする手仕事のロケ」。
 

 
ようやく、浄法寺・滴生舎に到着。
山奥の古い工房を予想していたのですが、観光バスが駐車できるくらいの施設。
そして、きれいに漆器が並んだ店舗。
話を聞いてみると、市が産業としてバックアップしているので公益性を考えて
道の駅のようにオープンな施設になっているようです。
作業場もガラス張りで見えるようになっています。
 


 
そして、これが希少な国産漆。
今まで見た漆よりもタプタプしています。
 


 
で、これが噂の漆の林。
広大な土地にズラッと植林されています。
驚いたのは、漆の樹液を採った樹木は1年で伐採するということ。
何年も採り続けられるものではなかったのですね。
そして、伐採した切り株から次の芽が出て15年後にまた漆を採取するそうです。
 
漆器の製作だけでも長い時間が必要なのに、それ以前に漆の採取だけでもこれだけ
長い営みが欠かせないのですね。
 

 
最後に、今夜の盃として、ぐい飲みを1つ購入。
名前は「すえひろ」。銀座でお待ちしています。(ヤマサキ)
 

 
絵・しゅんしゅん