蛭谷和紙(富山)

 銀座手仕事直売所。
 今年も9月に開催です。
 今年は9/16(水)~26(月)の12日間の拡大バージョンです。
 パワーアップして、新規出店者も沢山登場します。

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 先日、富山の蛭谷和紙の川原さんを訪ねてきました。

 和紙は【楮・三椏・雁皮】が原料として知られていますが、
蛭谷和紙は楮のみを使っています。
 その楮は自分で育てています。

 仕事場兼自宅の脇の川は驚く程澄んでいます。
 その脇には楮が植わっています。
 最近は富山市などで楮の株植えなどの活動もしています。


「昔は半農半工が普通の生活で、僕もその”普通の生活”をしている」
と言い、作品ではなく、あくまでも生活の生業として
和紙を作っています。なぜ、和紙職人?と聞いても
「近所だったから」と、気負いがないです。
途絶えかけていた蛭谷和紙の技術と工房を受け継いで
原料である楮もトロロアオイも自分で作っています。
 和紙というと「弱い」イメージがありますが、川原さんの
名刺は手でちぎろうとしても中々ちぎれない程丈夫なのです。



 そんな丈夫な素材ですが、こんな薄く、美しくも漉けるのです。


 和紙は光に透けると本当にきれいです。影も美しい。
 一緒に工房にお邪魔したTさんが、影絵モデルをしてくれました。

 密かな技で、版画も彫れる川原さん。
 自作の和紙で「銀座手仕事直売所」の版画ポスターを作ってくれる、と
約束してくれました。

 今から楽しみです。

 ヒノ