初参加のご紹介【滋賀 大與さん】

今年初出展いただく滋賀県大與(だいよ)さんに伺いました。


滋賀県で1914年創業の100年以上続く和ろうそく屋で、
作る蝋燭は、単一の植物蝋を原料にし、その中でも櫨蝋(はぜろう)は
「手掛け」という技法を用い、イグサで作った芯に素手で蝋を塗り重ねていきます。


わかりにくいかもしれませんが、後ろの鍋に入っている蝋(少し黄色味を帯びている)と
前の鍋(緑がかっている)の種類が異なり、溶ける温度がすこし違うそうです。
手掛けの最後、外側に何層か溶けにくい櫨蝋(どちらかは忘れてしまいました。。。)を塗り重ねることで、
外側の蝋が遅く溶け、ロウが垂れない作りになっているそうです、なるほど。


名前だけは知っていた和蝋燭に欠かせない道具「芯切り鋏」について、実際に火を灯してもらい教えてもらいました。
最初はこんな感じ。炎が大きく、消した時にもススがほとんどでないのも特徴。
(外側が壁のように残って、ロウが垂れていないのがわかるかな。。。)


5分くらい経つと蝋が溶けて芯が出てきますが、燃えても芯はしっかりと残っています。
炎も小さくなり、仄暗くなりました。


ここで芯切り鋏の登場です。
そこにいると、徐々に炎が小さくなるのであまり気づきませんが、
燃え切った芯を挟んで取り除くと、炎が大きくなり、ふわっと周りが明るくなることに驚きます。


月に一度かもしれないし、半年に一度かもしれませんが、
こうやって、ほのかな明るさの中で過ごすのも良いなと気づかされました。


今回会場には、代表の大西巧(さとし)さんが毎日いらっしゃいます。
原料の櫨のこと、蝋燭のこと、火や炎にまつわること、大好きな広島カープについてwなどなど
わかりやすく話してくれます。


今回は櫨蝋燭が1本から購入できるように準備してくださっていますので、
興味のある方はぜひ会場でお声がけください。


ノグチ




銀座・手仕事直売所
松屋銀座 8階 イベントスクエア
2017年9月27日(水)−10月2日(月) <最終日17:00閉場>

http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20170927_teshigoto_8es.html